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九谷焼 花器 壺 ブンチョーマ侵襲 / 山浦早織

価格¥385,000
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九谷焼作家・山浦早織の大壺「ブンチョーマ侵襲」。黒地に金彩の星が煌めき、無数の文鳥が溢れ出すように造形された独創的な花瓶。
九谷焼 花器 壺 ブンチョーマ侵襲 / 山浦早織 価格¥385,000

作品紹介

解説

増殖する文鳥たち ― ミクロな世界と個性の共演

手びねりによる唯一無二の造形に、群れる文鳥、星、そして金彩の楕円が散りばめられた幻想的な作品。一見すると、愛らしい文鳥たちが集う賑やかな作品ですが、その真の構想は驚くほど独創的です。

作者は獣医としての経歴を持ち、かつて顕微鏡を通じて細胞検査という生命の深淵に触れていました。 そこで目にした「増殖していく細胞の圧倒的なエネルギー」と、自身が愛してやまない「文鳥」。その二つを融合させた本作において、文鳥たちは「腫瘍細胞」のメタファー(比喩)として描かれています。

作品に冠された『ブンチョーマ』という名は、文鳥と、医学用語で腫瘍を意味する接尾辞『-oma(オーマ)』を掛け合わせたもの。 愛らしい名前の裏側に、生命の真理を忍ばせています。

|増殖のエネルギー|
核分裂を思わせる二つの嘴(くちばし)を持つ文鳥や、ぎょろりとした目つきで奔放に振る舞う文鳥たち。そこにあるのは、既存のルールを無視して増殖し続ける細胞の圧倒的な生命力です。周囲を浸食するように、一羽一羽が強い個性を放ちながら「好き勝手に増殖し、暴れる細胞」そのものの姿が描き出されています。

|日常の断片|
よく見れば、うちわを持って「推し活」に励む者、焼き芋に興じる者、おにぎりを頬張る者、ハロウィンを楽しむ者。文鳥たちは自由を謳歌しています。作者曰く、この作品を絵付けしたのが2025年の10月。文鳥たちは秋を楽しみ、また2025年の秋といえば米騒動もあり、世相を反映しているのも興味深いです。

|生命のドラマ|
金彩で描かれた楕円は「血管の断面」を意味し、そこを通って次なる地へと転移していく細胞のダイナミズムを表現しています。さらに、腫瘍を狩る「Tキラー細胞」をネコで表現。本来は、可愛いはずの文鳥を「腫瘍」とし、腫瘍からしたら恐ろしいはずの「攻撃者(Tキラー細胞)」をネコで描く発想。免疫学的世界観がシニカルに描かれています。

九谷焼という伝統の枠組みの中で、細胞というミクロな世界を文鳥で表現する。作者の内面と経歴から溢れ出す強烈な個性が、一羽一羽の緻密な描写と重なり、唯一無二の魅力を放つ逸品です。

商品サイズ:幅22cm×奥行21cm×高43cm
箱の種類:桐箱紐通し

作家紹介

山浦 早織 - Yamaura Saori -

山浦 早織

手びねりの温もりに、生きる息吹を吹き込む。

伝統工芸・九谷焼に、鮮烈な感性と新たな息吹を吹き込む作家。九谷焼の世界では極めて特異な、獣医としての職歴を持つ。

自身が愛してやまない「鳥」をモチーフに、独創的な視点で描かれる世界観は、見る者を一瞬で引き込みます。

型を使わない「手びねり」が生み出す、体温を感じさせる造形美。そこに施される、豊かで華やか、かつ優しい色彩。そして、時として「どきり」とさせる色絵の妙を、ぜひご堪能ください。

陶歴

長野県生まれ

2010年
(平成22年)
麻布大学獣医学部獣医学科 卒業
2018年
(平成30年)
石川県立九谷焼技術研修所 本科 卒業
2021年
(令和3年)
砺波市美術展 大賞受賞
2022年
(令和4年)
個展「とりまみれ」syn(富山)
2023年
(令和5年)
「New Generation展2023」文錦堂(岐阜)
個展「とんでとんで」縁煌(石川)
2024年
(令和6年)
「山浦早織個展」松森美術(東京)
2025年
(令和7年)
個展「としあけて」縁煌(石川)
個展「とりとめなし」日本橋三越(東京)

富山県砺波市で制作を行う